最近プログラミングについて使いやすいオンライン教材は増えています。
一方で勤務の忙しい人や予定が決まっていない人では、月額定額や高額集中型のプログラミングスクールを受講しきれないという人も少なくありません。
私は救急病院に勤務している整形外科医として、プログラミングを学ぶときに「Udemy」をよく使用しています。
Udemyとはオンライン講座を提供しているサイトで、
内容は主にプログラミングやソフトウェアの使い方といったエンジニア向けの講座から、ビジネス・マーケティングや健康、教育などの講座までを幅広く扱っています。
ここではUdemyを活用したプログラミング学習についてのメリット、デメリットについて解説します。
- 1度購入したきりでいつでも受講できる
- 環境を構築するところから教えてくれる
- 高評価の講座では講義の質が高い
- バーゲンセールが多く、破格の値段で授業を購入できる
- 講義によって環境構築のしかたが異なる
- 定価が高いので、バーゲンセールを待って購入しないと損した感じになる
- バーゲンセールで買いだめをしてしまい受講しきれない(自己責任)
1.Udemyのメリット
① 講座を購入すればいつでも受講できる
これがUdemy最大のメリットだと思います。
現在、プログラミングの講座は数多くありますが、
多くは
(1)月額定額型(サブスク型)
月額 1980円など、比較的手頃な値段で設定している。
やる気のある人は一気に受講し終わると安いのがメリットだが、途中で減速して月額料金を支払い続けている受講生も多い。
(2)高額集中型(キャンプ型)
30万円前後などの高額講座で、常時質問対応、就職保証などサービスが手厚いキャンプ系の詰め込み型。
合宿のような短期集中でプログラミングを身につけて実践し、人生転換をはかる。
のどちらかのものが多いです。
しかし、Udemyは珍しく
「買取型」です。
一度講座を購入したら、追加料金を払うことなくいつでも好きなときに自分のアカウントにアクセスするだけで受講できます。
プログラミングを始めてみたいけど予定が変わりうる人。
数ヶ月中断してから再開したい人。
に最適です。
私がもっとも助かると思っているのは
「復習できること」
です。
私自身Pythonプログラミングをよく解析などで使用しますが、
本業が整形外科医のため、
「久しぶりにプログラミング書くけどどうやるんだっけ?」
というときに酒井潤さんのPythonプログラミング講座
をよくみます。
これがサブスク型のものだと過去の授業は見れなくなっていますし、
高額集中型だとそのためだけに再購入することは考えられません。
そのためUdemyの買取型は本当にありがたいサービスです。
②バーゲンセールで人気講座が信じられないほど安い
Udemyはよく、「ブラックフライデーセール」や「サイバーセール」など
セールをやっています。
普通の10%引き程度かと思いきや
95%とか平気で値引きされています。
質の良い講義を29時間の講座見放題で1200円とか
本当に安すぎます。
これを見ると、逆にバーゲンセールで買わないと損するレベルです。
③講座の質が高い
私は複数の講座をUdemyで受講しました。
中でもホームページを立ち上げたり、
Webアプリを作成したりしました。
作成したサイト
⇒ 整形外科のスコアリング計算サイト
⇒ 単純な表面形状作成サイト
私がHTML, CSS, PHP, JavaScript, Flaskを学習したのはUdemyの講座のみです。
受講した講座は以下の通りです。
ちゃんと学ぶ、HTML/CSS + JavaScript
ちゃんと学ぶ、PHP+MySQL(MariaDB)入門講座
PHPの文法から、フォームで受け取って表示するまでのページの背景でのデータの流れをていねいに学習することができる。
【PHP, MYSQL, Apache】ガチで学びたい人のためのWEB開発の基礎(バックエンド編)
Python and Flask Bootcamp: Create Websites using Flask!
初心者がFlaskに必要なPython, html, cssを学びながら基本的なFlaskのサイト構築の流れを学習できるコース。英語だがわかりやすい。
受講は初心者向けのものを単純に評価の高い順に選びました。
本当にUdemyのみで0から学習し、実用できるほど質の高い講座がそろっています。
④環境構築から教えてくれる
オンラインプログラミングの講座は
「すぐにプログラミングを使える」
というところを売りにしているところが多く、
ホームページ上にプログラミングのコードを入力し、答えを出力してくれる形式
をとっているところがあります。
「Progate」などが代表例です。
こういったスクールでは
「プログラミングがどう動くかすぐに体験できる」
一方で、受講が終わった後、
「これって自分のパソコンでどうやるの?」
となることも少なくありません。
Udemyでは共通のプラットフォームをとっているわけではなく、
それぞれの講師陣がきちんと
「今自分が使っているパソコンでどうやってプログラムが動くようにするか」
をソフトやエディターのインストールから詳しくレクチャーしてくれます。
そのため、受講中や終わった時点から自分のパソコンで実践に移すことができます。
2.Udemyのデメリット
ここまででUdemyの優れた点をあげてきましたが、
私が思ったデメリットもあげていきます
①講義によって環境構築の方法がことなる
Udemyは大学の授業のように、それぞれの講師が自分のやり方で教えるタイプです。
そのため「統一した方法」をもっているわけではありません。
たとえばプログラミングを書く時は、
効率よくテキストを書くソフト(エディタ)を使いますが、
私の受講したものは
Flaskの講義では「Atom」,
ほかのHtml, PHPの講義では「Visual Code」,
Pythonの講義では「PyCharm」
といった具合に各講師が異なるエディタでの環境構築を紹介していました。
たまにですが、講座のなかで、そのエディタ特有の機能を使うため、それぞれに適応する必要があり、それを手間と思う人もいるかもしれません。
ただ、考え方によってはいろいろなエディタの機能を知り、
長所短所を知ることで効率もあがるので結果としてよかったとは思っています。
②バーゲンセールで買わないと損
前に述べた通りUdemyのバーゲンセールでは90%引きや85%引きになります。
そのため
「定価で買うと損」
だと思ってしまいます。
そのため、
「希望の受講講座があるけどバーゲンをやっていない」
ときに困ってしまいます。
③買いだめをして受講できなくなる
これはバーゲンセールあるあるです。
おそらく、Udemy側の狙いもあるのでしょうが、どうしてもバーゲンセール中に安くなっているので
「受講するかわからないけど今のうちに買っておこう」
という心理が働いてしまいます。
その結果、大量にコースを購入したものの、結局時間がなくて受講しきれない。
という自体が発生します。
ちなみに私の場合は21コース受講したうち11コースが達成率10%未満です。
それでも十分もとは取れていると思います。