勉強方法

非エンジニアのプログラミング学習 4つの注意点

小学校でもプログラミングの授業が行われるなど、
世間では空前プログラミングブームが起こっています。

このページでは、非エンジニアの人がプログラミングを勉強する時に注意する4つのポイントを紹介します。

簡単に自己紹介を書いておきます。

私自身は15年目の救急病院勤務の整形外科の医師です

  • 実際の患者さんの診療
  • 手術のシミュレーションから
  • 画像解析を用いた臨床研究
  • 大学院生の研究指導

に広くプログラミングを活用しています。

つまり、医師、研究者としてフルに前線でプログラミングを活用しています。

私がプログラミングを勉強し始めたのはかれこれ12年くらい前ですが、

いらない教材を買ったり、

3日坊主であるプログラミング言語の勉強をやめたり、

オンライン講座を1レッスンで受けなくなったり、

いろいろな遠回りをしました。

そんな私が、

これからプログラミング勉強を始めたいと思っている非エンジニアの方に向けて、

プログラミング勉強のポイント4つを紹介したいと思います。

結論からいうと以下の4つが大事です。

プログラミング学習 4つのポイント
  1. 学ぶプログラミング言語は自分の用途で決める
  2. 集中型学習ではなく習慣型学習
  3. 一つの言語をしっかり勉強する
  4. とにかくプログラムのコードを書いてみる

ひとつずつ解説していきます。

1.学ぶプログラミング言語は自分の用途で決める

 『プログラミング言語、おすすめ』
などで検索すると、世の中にあるたくさんの言語が出てきます。

「将来性がある」
「専門性が高く、就職に有利」
「クラウドソーシングでの案件が多い」

など、いろいろなキーワードとともに
Html, Javascript, PHP, Python, C++, Java
など様々な言語が紹介されています。

Youtubeなど動画配信の情報では、『副業』が目標となりやすく
Html, Javascriptを勧めるチャンネルが主ですが、
ホームページの情報ではPythonなどがおすすめされています。

ここで大事なのは
「どの言語が人気なのか」
ではなく、
「自分に必要なのはどの言語か?」
ということです。

私は医師のため、後輩の医師や医療関係者に聞かれたときは

「データ解析に強く、ファイルの読み書きが容易」
という理由から
「Python」をおすすめしています。

しかし、これはあくまで、
データを扱う医師や科学者にとってPythonが良い
という理由だからです。

ホームページやYouTubeなどを活用して情報を発信していきたい人にとっては
「Html, Javascript, PHP」
などのホームページ言語がよいかもしれませんし、

趣味としてゲームを作成したいという人は「Unity」などの言語、
スマホアプリを開発したいという人は「swift」などそれぞれに向いている言語があります。

非エンジニアの人でプログラミングを学ぶという人は、

「自分の本業に活用したい」
「自分の趣味の可能性を広げたい」

という人が多いので、
それぞれの特性にあった選び方が必要なのです。

2.集中型学習より習慣型学習

 『プログラミング、学習方法』
と調べると色々なオンラインコースが出てきます。

プログラミング学習としてのオンライン教材は圧倒的にオススメです。
そのオンライン教材の中には2つのタイプがあります。

集中型学習
  • 期間は1ヶ月から3ヶ月など
  • マンツーマン、メンター付きなど手厚いサポート
  • 値段は10万〜50万とやや高め
  • キャッシュバック保証、就職保証など保証付き
習慣型学習
  • 月額 1000円〜3500円または1講座3000円程度と安め
  • 学習期限はなく継続可能
  • 教材はオンラインテキスト、またはオンライン動画
  • 無料体験あり

ネットで検索すると圧倒的に集中型学習のオンライン講座がオススメされていますが、
これは単純に

紹介料が高いからです。

そのホームページ経由で入会した場合に紹介料が入るため、
当然掲載されているページが多くなります。

しかし、非エンジニアの人にとって断然オススメなのは後者の

習慣型学習によるオンライン学習

です。

集中型学習は、キャリアチェンジのためのプログラミング学習で、

「プログラミングを学習して人生逆転しよう」
というものです。

しかし、

「プログラミングを自分の仕事、特技に活かそう」
という非エンジニアの人にとって

プログラミングの詰め込み学習を終えたあとに、学習期間と同じ生活を継続する事は困難です。

非エンジニアの人がプログラミングを学ぶことで強調したい事は
「プログラミング学習を習慣にする」

ことです。

これは1例ですが、
私個人は臨床医として外来、手術、当直業務などを行いながら

朝5時半〜6時半までの1時間、必ずプログラミングの学習を行うようにしていました。
この時間はなるべくメール、スマホなどは開かず、
「起きたら1時間プログラミングをインプットする」
と決めてオンライン講座を受講していました。

そして日常業務を行いながら、

「このデータのグラフはpythonだときれいに描けそうだ」

「学会発表で、ここの統計処理はまとめて処理できそう」

「この患者の手術シミュレーションはプログラミングを使おう」

と考えてアウトプットの機会を探していきました。

こうすることでプログラミングの使用が日常業務に溶け込むので、
プログラミングから完全に離れる事が激減し、
学習した知識が定着していきます。

今でも、患者向けのアンケートを作成しているときは、
毎朝1時間 PHPの学習をしたり、
ネットの自動化作業が必要になったときは
毎朝1時間 Pythonのスクレイピングの授業を復習して、
この時の習慣を活かしてプログラミングを活用しています。

習慣型学習のオススメ講座はこちらのページにまとめてあります
習慣学習型のプログラミング講座5選 以前の記事で、非エンジニアの人のプログラミング学習は、 集中的ではなく、習慣的に行う のがよいことを解説しま...

3.一つの言語をしっかり勉強する

プログラミング言語は、1つの言語をしっかり学び、

「プログラミング言語はこうやって学習すれば良いんだ」

と理解することが重要です。

良くないのは

「Html, Python, Swift
を1日1時間ずつやる」

といったように、横並びに学習していくことです。

多くのプログラミング言語の文法は共通する点が多いです。

外国語で、英語、フランス語、ドイツ後のどれにも「仮定法」があるように、

プログラミング言語にも、
繰り返し(for)や条件分岐(if)、
配列、クラスなどの共通の概念があります。

一つの言語をしっかり勉強しこれらの文法をどうやって組み合わせればよいか知ることで、
他の言語の学習も格段に理解できるようになります。

また、Pythonのように、学習を進めるうちにWebアプリなどを作成するにあたり、
htmlやPHPなどの知識が必要になることもあり、自然と学習の機会が増えることで、興味が広がることもあります。

4.とにかくプログラムのコードを書いてみる

 プログラムを始めたばかりのときは、

「しばらく知識をためてから始めよう」

と、どうしてもコードを書くのを後回しにしがちですが、
大事なのは

自分でコードを書いて動くことを経験することです

ある程度学習したら、
「この計算はpythonでやったほうが便利かな」
とか
「ブログでhtmlのタグをつかってみよう」

など、いろいろ日常に応用して、自分のコードが動くことを実感することが重要です。

書いてみたけど動かない・・・

そんなときには「ChatGPT」が強い味方になってくれます。
コードを入力して修正し、自分なりのコードを書いていきましょう。

この記事のまとめ
  • 自分にあったプログラミング言語を選ぶことが大事
  • プログラミング学習は習慣にする事が重要
  • まず1つのプログラミング言語を深く学ぶ
  • コードを書いてみて動く経験をする

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